本記事では、イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピア(1564年-1616年)の全戯曲37作品を「喜劇」「歴史劇」「悲劇」「問題劇」「ロマンス劇」に分類して掲載しています。分類の基準は近代批評に従いました。
おすすめの日本語訳と簡単なあらすじも掲載しているため、ぜひ読書の参考にしてみてください。
- シェイクスピアの日本語訳のおすすめは?
- 喜劇
- 『間違いの喜劇』Comedy of Errors(1592-94年)
- 『ヴェローナの二紳士』The Two Gentlemen of Verona(1594年)
- 『じゃじゃ馬ならし』Taming of the Shrew(1593-94年)
- 『恋の骨折り損』Love’s Labour’s Lost(1594-95年)
- 『夏の夜の夢』A Midsummer Night’s Dream(1595-96年)
- 『ヴェニスの商人』The Merchant of Venice(1596-97年)
- 『ウィンザーの陽気な女房たち』The Merry Wives of Windsor(1597年)
- 『から騒ぎ』Much Ado About Nothing(1598-99年)
- 『お気に召すまま』As You Like It(1599年)
- 『十二夜』Twelfth Night, or What You Will(1601-02年)
- 問題劇
- ロマンス劇
- 歴史劇
- 『ヘンリー六世 第1部』Henry VI, Part 1(1589-90年)
- 『ヘンリー六世 第2部』Henry VI, Part 2(1590-91年)
- 『ヘンリー六世 第3部』 Henry VI, Part 3(1590年-91年)
- 『リチャード三世』Richard III(1592-93年)
- 『ジョン王』King John(1594-96年)
- 『リチャード二世』Richard II(1595年)
- 『ヘンリー四世 第1部』Henry IV , Part 1(1596-97年)
- 『ヘンリー四世 第2部』Henry IV, Part 2(1598年)
- 『ヘンリー五世』Henry V(1599年)
- 『ヘンリー八世』Henry VIII(1612-13年)
- 悲劇
- 『タイタス・アンドロニカス』Titus Andronicus(1593-94年)
- 『ロミオとジュリエット』Romeo and Juliet(1595-96年)
- 『ジュリアス・シーザー』Julius Caesar(1599年)
- 『ハムレット』Hamlet(1600-01年)
- 『オセロー』Othello(1604年)
- 『リア王』King Lear(1605年)
- 『マクベス』Macbeth(1606年)
- 『アントニーとクレオパトラ』Antony and Cleopatra(1606-07年)
- 『コリオレーナス』Coriolanus(1607-08年)
- 『アテネのタイモン』Timon of Athens(1607-08年)
- おわりに
シェイクスピアの日本語訳のおすすめは?
シェイクスピアの戯曲全作品の翻訳は坪内逍遥・小田島雄志・松岡和子の三名が達成しています。
坪内逍遥訳は全戯曲の原文と日本語訳を一冊に収録した大型本が刊行されています。
小田島雄志訳は「白水Uブックス」から紙書籍と電子書籍が手頃な値段で刊行されています。電子書籍リーダー「Kindle」を持っているなら、白水Uブックスがおすすめですね。
松岡和子訳は「ちくま文庫」から出版されています(2021年5月12日、松岡和子個人全訳『シェイクスピア全集』完結!おめでとうございます!)。
坪内逍遥訳は明治時代の翻訳であるため、現代の日本語でシェイクスピア全作品を読むつもりなら、小田島雄志訳(白水Uブックス)・松岡和子訳(ちくま文庫)の二択ということになります。
個人的には、福田恆存訳(新潮文庫)をおすすめしています。福田恆存はシェイクスピアの主要作品を翻訳していて、「新潮文庫」で14作品を楽しむことができます。
本記事では、小田島雄志訳(白水Uブックス)のリンクを掲載しています。
喜劇
1623年に出版された最初のシェイクスピア戯曲全集「第一・二つ折本」では、「喜劇」「歴史劇」「悲劇」の一覧として35作品の名前が挙げられています。「喜劇」は以下の14作品です。
- 『間違いの喜劇』
- 『ヴェローナの二紳士』
- 『じゃじゃ馬ならし』
- 『恋の骨折り損』
- 『夏の夜の夢』
- 『ヴェニスの商人』
- 『ウィンザーの陽気な女房たち』
- 『から騒ぎ』
- 『お気に召すまま』
- 『十二夜』
- 『終りよければすべてよし』(問題劇)
- 『尺には尺を』(問題劇)
- 『冬物語』(ロマンス劇)
- 『テンペスト』(ロマンス劇)
『終りよければすべてよし』と『尺には尺を』は内容が純粋に喜劇的ではなく問題を含んでいるため、現代批評では「問題劇」に分類されています。また、『冬物語』と『テンペスト』は「ロマンス劇」に分類されています。
『間違いの喜劇』Comedy of Errors(1592-94年)
シラクサのアンティフォラスは、幼い頃に海で遭難して生き別れになってしまった双子の兄を探すために従者ドローミオと共に旅に出た。偶然立ち寄ったエフェサスの街で、アンティフォラスは別人に間違われる。実は、双子の兄で名前も顔も同じアンティフォラスがエフェサスに暮らしていたのだ。
『ヴェローナの二紳士』The Two Gentlemen of Verona(1594年)
ヴェローナの紳士ヴァレンタインとプローテュースは大公の娘シルヴィアに恋をする。ところが、プローテュースには愛を誓い合ったジューリアという恋人がいた。ジューリアは男装して、プローテュースを追いかける。4人の男女の恋の結末は如何に。
『じゃじゃ馬ならし』Taming of the Shrew(1593-94年)
ペトル―キオは手のつけられないじゃじゃ馬娘のカタリーナに強引に結婚を申し込み、彼女を従順な妻に仕立て上げていく。
『恋の骨折り損』Love’s Labour’s Lost(1594-95年)
ナヴァール王ファーディナンド、貴族ビローン、ロンガヴィル、デュメーンは「三年間、学問に励み、女性に会うべからず」という誓約書に署名をする。ところが、フランスからアキテーヌの領地返還請求のために訪れていたフランス王女と貴婦人の一行に恋に落ちてしまう。
『夏の夜の夢』A Midsummer Night’s Dream(1595-96年)
妖精の森の中、二組の男女ハーミアとライサンダー、ヘレナとディミートリアスが恋に戯れている。ところが、いたずらがだいすきな妖精パックが惚れ薬を間違って使用したために、彼らの恋は思いがけない方向に……。
『ヴェニスの商人』The Merchant of Venice(1596-97年)
ヴェニスのバサーニオはポーシアに求婚するために、貿易商アントーニオに頼みユダヤ人のシャイロックから3000ダカットの借金をする。ところがアントーニオの船が嵐に遭い、期限までに借金を返済することができない。シャイロックは抵当としてアントーニオの胸肉1ポンドを要求する。
『ウィンザーの陽気な女房たち』The Merry Wives of Windsor(1597年)
太鼓腹の老騎士フォールスタッフは金欠のために、ウィンザーの陽気な女房たちを誘惑して金を巻き上げることにした。ところが、フォード夫人とペイジ夫人はフォールスタッフの計画を察知して、誘惑に落ちたふりをして彼を懲らしめることにした。
『から騒ぎ』Much Ado About Nothing(1598-99年)
ベネディックとベアトリスは顔を合わせるたびに機智合戦の口喧嘩を繰り広げている。ドン・ペドロは策略を巡らし、ベネディックとベアトリスは互いに相手に恋しているために悪態をついているという噂を流した。素直になることができないふたりの恋の運命は如何に。
『お気に召すまま』As You Like It(1599年)
弟のフレデリックに地位を奪われた前公爵はアーデンの森で自由に暮らしていた。前公爵の娘ロザリンドは追放され、男装して父の暮らしている森に向かう。ロザリンドを愛しているオーランドーも兄のオリヴァーに命を狙われ、森にやってくる。ロザリンドとオーランドー、シーリアとオリヴァーの恋を描いた喜劇。
『十二夜』Twelfth Night, or What You Will(1601-02年)
海で遭難して双子の兄セバスチャンと離れてしまったヴァイオラは、男装して、漂着した国の公爵オーシーノーの小姓になる。ヴァイオラはオーシーノーに恋していたが、オーシーノーは伯爵令嬢オリヴィアに恋していた。ところが、オリヴィアは男装したヴァイオラに惚れていた。そこにヴァイオラの双子の兄セバスチャンが登場する。
問題劇
- 『終りよければすべてよし』
- 『尺には尺を』
- 『トロイラスとクレシダ』
第一・二つ折本では「喜劇」に分類されていた『終りよければすべてよし』『尺には尺を』、および、「悲劇」に分類されていた『トロイラスとクレシダ』は現代では「問題劇」に分類されています。
『終りよければすべてよし』All’s Well That Ends Well(1602-03年)
医者の娘ヘレナはバートラム伯爵に恋をしている。ヘレナは王様の病気を治療した褒美として、バートラムと結婚することを希望する。ヘレナと結婚することを嫌がるバートラムは「私の指輪を手に入れ、私の子供を産んでみせたら、お前を妻と認める」と手紙を書き残して、イタリアに逃げる。ヘレナはバートラムの提示した難題を遂行することができるのか。
『尺には尺を』Measure for Measure(1604年)
ウィーンの公爵ヴィンセンシオはウィーンを離れ、公爵代理を厳格なアンジェロに一任する。アンジェロは権威を示すために、性道徳を厳しく取り締まる。若い紳士クローディオは愛人ジュリエットを妊娠させたため、死刑を言い渡される。クローディオの妹イザベラは兄の命を救うために奔走する。
『トロイラスとクレシダ』Troilus and Cressida(1601-02年)
トロイア戦争を舞台にトロイラスとクレシダの恋を描いた問題劇。トロイラスとクレシダは永遠の愛を誓っていた。しかし、クレシダはギリシャにいる父親のところに引き渡され、二人は別れる。トロイラスはギリシア軍を訪問した際に、クレシダがダイアミディーズに口説かれている現場を目撃する。トロイラスは復讐を決意する。
ロマンス劇
- 『ペリクリーズ』
- 『シンベリン』
- 『冬物語』
- 『テンペスト』
第一・二つ折本では「喜劇」に分類されていた『冬物語』と『テンペスト』、「悲劇」に分類されていた『シンベリン』、および、第一・二つ折本には含まれていなかった『ペリクリーズ』は、現代では「ロマンス劇」に分類されています。
『ペリクリーズ』Pericles, Prince of Tyre(1607-08年)
タイアの領主ペリクリーズはペンタポリスの姫セイーサと結婚する。帰国の途中に船が嵐に遭い、妻は娘マリーナを産み落として息絶える。ところが、海に葬られたセイーサは仮死状態になっていて、エフェソスに漂着して医者セリモンの手で蘇生して生き延びていた。一方、船旅に耐えられないため、ターサスの太守夫妻に預けられたマリーナは後に海賊に誘拐されてしまう。
『シンベリン』Cymbeline(1609-10年)
ブリテン王シンベリンの娘イモジェンは父の意向に逆らって幼馴染のポステュマスと結婚する。王の怒りに触れ、ポステュマスはイタリアに追放される。策士イアーキモは、ポステュマスにイモジェンの貞節を賭けることを提案する。イアーキモに唆され、ポステュマスは嫉妬に駆り立てられる。
『冬物語』The Winter’s Tale(1610-11年)
シシリア王レオンティーズは妃ハーマイオニがボヘミア王ポリクシニーズと密通しているという妄想に取り憑かれる。ハーマイオニを投獄して、牢屋の中で生まれた娘も捨てさせてしまったレオンティーズは自分のしたことを後悔する。16年後、ボヘミアの海岸に捨てられたレオンティーズの娘パーディタは美しく成長していた。
『テンペスト』The Tempest(1611年)
ミラノの大公プロスペローは魔術の研究に没頭したため、弟に爵位を簒奪され、娘ミランダとともに孤島で12年間暮らしてきた。プロスペローは孤島に住んでいた魔女の息子キャリバンと妖精エアリアルを支配していた。プロスペローは魔術を用いて、仇敵に復讐することを計画する。
歴史劇
第一・二つ折本では、以下の10作品が「歴史劇」として挙げられています。
- 『ヘンリー六世 第1部』(第一・四部作)
- 『ヘンリー六世 第2部』(第一・四部作)
- 『ヘンリー六世 第3部』(第一・四部作)
- 『リチャード三世』(第一・四部作)
- 『ジョン王』
- 『リチャード二世』(第二・四部作)
- 『ヘンリー四世 第1部』(第二・四部作)
- 『ヘンリー四世 第2部』(第二・四部作)
- 『ヘンリー五世』(第二・四部作)
- 『ヘンリー八世』
『ヘンリー六世 第1部』Henry VI, Part 1(1589-90年)
『ヘンリー六世 第2部』Henry VI, Part 2(1590-91年)
『ヘンリー六世 第3部』 Henry VI, Part 3(1590年-91年)
『リチャード三世』Richard III(1592-93年)
『ヘンリー六世 第1部』『ヘンリー六世 第2部』『ヘンリー六世 第3部』の三作品を「ヘンリー六世三部作」と呼ぶ。「ヘンリー六世三部作」に『リチャード三世』を加えて、「第一・四部作」と呼ぶ。ランカスター家とヨーク家の権力闘争、薔薇戦争(1455-85年)を中心に内乱期のイングランド社会を描写している。
『ジョン王』King John(1594-96年)
イングランドの歴史上最悪の君主ジョン王(在位1199-1216年)を主人公にした歴史劇。甥のブルターニュ公アーサーを押さえ、ジョンはイングランド王に即位した。アーサーの母コンスタンスはフランス王に援助を求める。
『リチャード二世』Richard II(1595年)
『ヘンリー四世 第1部』Henry IV , Part 1(1596-97年)
『ヘンリー四世 第2部』Henry IV, Part 2(1598年)
『ヘンリー五世』Henry V(1599年)
『リチャード二世』『ヘンリー四世 第1部』『ヘンリー四世 第2部』『ヘンリー五世』の四作品を「第二・四部作」あるいは「ヘンリアド」と呼ぶ。リチャード二世、ヘンリー四世、ヘンリー五世の波乱万丈の生涯を描いている。
『ヘンリー八世』Henry VIII(1612-13年)
イングランド王ヘンリー八世の生涯を描いた歴史劇。ヘンリー八世はウルジー卿を完全に信頼していた。ウルジ―卿は王の名を用いて国民に重税を課し、反対勢力の貴族は反逆罪で処刑していた。王妃キャサリンはヘンリー八世に重税を取り消すように懇願するが、ウルジ―卿は策略を用いて悪事をごまかすことにした。
悲劇
第一・二つ折本では、以下の12作品が「悲劇」として挙げられています。
- 『タイタス・アンドロニカス』
- 『ロミオとジュリエット』
- 『ジュリアス・シーザー』
- 『ハムレット』
- 『トロイラスとクレシダ』(問題劇)
- 『オセロー』
- 『リア王』
- 『マクベス』
- 『アントニーとクレオパトラ』
- 『コリオレーナス』
- 『アテネのタイモン』
- 『シンベリン』(ロマンス劇)
現代では「問題劇」に分類されている『トロイラスとクレシダ』は、全集の「悲劇」の前の微妙な箇所に位置していて、「悲劇」に分類されていたと断言はできません。また、現代では、『シンベリン』は「ロマンス劇」に分類されています。
『ハムレット』『マクベス』『オセロー』『リア王』は四大悲劇として特に有名であり、作品の完成度が高いため、優先的に読んでおきたいところです。
『タイタス・アンドロニカス』Titus Andronicus(1593-94年)
ローマの将軍タイタス・アンドロニカスはゴート族征伐から凱旋した。ゴート族の女王タモーラ、タモーラの愛人アーロンはアンドロニカス一族に復讐するため、凄惨な策略を企てる。
『ロミオとジュリエット』Romeo and Juliet(1595-96年)
14世紀、イタリアの都市ヴェローナでは、教皇派と皇帝派が熾烈な争いを繰り広げていた。皇帝派のモンタギュー家の息子ロミオと教皇派のキャピュレット家の娘ジュリエットの許されざる恋の物語。
『ジュリアス・シーザー』Julius Caesar(1599年)
マーカス・ブルータスはローマの独裁官ジュリアス・シーザー(ガイウス・ユリウス・カエサル)を暗殺する。しかし、アントニーは民衆を誘導して、ブルータスを弾劾する。シーザー暗殺、および、シーザー暗殺後の権力闘争を描いた政治劇。
『ハムレット』Hamlet(1600-01年)
デンマークの王子ハムレットは父王の亡霊から、叔父のクローディアスが王を毒殺したという事実を告げられ、復讐を誓う。ハムレットは狂気を装い、復讐の機会を窺うことにした。シェイクスピア悲劇の最高傑作。
『オセロー』Othello(1604年)
ムーア人の勇敢な将軍オセローはサイプラス島の行政を任される。副官に任命されなかったことに不満を抱いているイアーゴ―は、副官キャシオーがオセローの妻デズデモーナと密通していると虚偽の報告をする。嫉妬に駆り立てられたオセローは狂気的な疑心暗鬼に陥る。
『リア王』King Lear(1605年)
ブリテンの老王リアは退位を決意して、三人の娘に領土を分配することにした。長女ゴネリルと次女リーガンは甘言を弄して父を喜ばせたが、末娘コーディーリアは率直な言葉を用いたために、リアは激怒し、コーディーリアは勘当される。退位後、ゴネリルとリーガンは父親を裏切り、リアは荒野をさまようことになって、次第に狂気に取り憑かれていく。
『マクベス』Macbeth(1606年)
スコットランドの武将マクベスは荒野で三人の魔女に出会う。魔女は奇妙な予言を与えて、マクベスの野心は燃え上がる。マクベスは王ダンカンを暗殺して王位簒奪に成功する。しかし、即位後、マクベスは権力を奪われることを恐れて、次々と暗殺を繰り返す。
『アントニーとクレオパトラ』Antony and Cleopatra(1606-07年)
シーザー暗殺後、アントニー、オクテイヴィアス・シーザー、レピダスは三頭政治体制でローマ帝国を統治していた。アントニーはエジプトのアレクサンドリアで女王クレオパトラと恋に落ちる。クレオパトラの妖艶な美に溺れるアントニーの元から仲間たちは離れていく。
『コリオレーナス』Coriolanus(1607-08年)
護民官シシニアス・ヴェリュータス、ジューニアス・ブルータスは、ヴォルサイ人征討の英雄ケーアス・マーシャス・コリオレーナスをローマから追放する。コリオレーナスは、復讐のために、宿敵タラス・オーフォディアスと手を組み、ローマに進軍を開始する。
『アテネのタイモン』Timon of Athens(1607-08年)
アテネの貴族タイモンは大盤振る舞いで客をもてなし、贈り物を届ける。過度な浪費が繰り返され、タイモンの財産は尽き、タイモンは友人たちに借金を申し込む。しかし、薄情な友人たちはタイモンに金を貸すことを拒否する。人間に絶望したタイモンは洞窟に隠れ、世界を呪う。
おわりに
白水Uブックスの「シェイクスピア全集」はKindle版でも刊行されているため、Kindleユーザーにはおすすめのシリーズです。
古典的名著は出版社が積極的に電子書籍の刊行を進めています。電子書籍のタイトルは年々追加されており、今では紙媒体と電子書籍の二刀流は読書家のスタンダードです。
まだ電子書籍リーダーを持っていない方は、Amazonが販売している電子書籍リーダー「Kindle」シリーズがおすすめです。持ち運びに便利なだけではなく読書のモチベーションアップに効果があり、読書量が爆発的に伸びますよ。詳細は下記の記事で解説しています。
Kindleを持っている方はAmazonの会員制プログラム「Amazon Prime」に含まれる「Prime Reading」、または「Kindle Unlimited」を活用して対象タイトルの電子書籍を無制限で楽しむことができます。「Amazon Prime」と「Kindle Unlimited」の詳細は下記の記事で解説しています。