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村上春樹長編小説全14冊をレビュー!あなたにおすすめの作品はこちら!

ウィスキーと本日本文学

本記事では、小説家・村上春樹の長編小説全14作品を紹介します。最後に村上春樹の小説を読むことができる電子書籍リーダー「Kindle」と村上春樹のオーディオブックを聴くことができる「Audible」の紹介をしています。

『風の歌を聴け』

1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。

出典:アマゾン「風の歌を聴け」

村上春樹、最初の長編小説。「鼠三部作」の1番目。

「僕」と「鼠」の18日間の物語。40の断片的な文章群から構成されています。伝統的な日本文学観を破壊して、物議を醸した作品です。

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『1973年のピンボール』

さようなら、3(スリー)フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終り――デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。

出典:アマゾン「1973年のピンボール」

村上春樹2番目の長編小説。「鼠三部作」の2番目。

大学卒業後、翻訳家として生計を立てていた「僕」は、スリーフリッパーのピンボール台「スペースシップ」を捜し求めます。「僕」と「鼠」の物語がパラレルに進行する構成です。

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『羊をめぐる冒険』

「羊のことよ」と彼女は言った。「たくさんの羊と一頭の羊」「羊?」「そして冒険が始まるの」 故郷の街から姿を消した〈鼠〉から〈僕〉宛に、ある日突然手紙が届く。同封されていた一枚の写真が、冒険の始まりだった。『1973年のピンボール』から5年後、20代の最後に〈僕〉と〈鼠〉がたどり着いた場所は――。野間文芸新人賞受賞の「初期三部作」第三作。

出典:アマゾン「羊をめぐる冒険」

村上春樹3番目の長編小説。「鼠三部作」の3番目。

広告代理店に勤めている「僕」は右翼の大物から脅迫を受けて、星型の斑紋のある羊を探す不思議な冒険に出発します。『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』と比べて、ダイナミックな物語で、起伏があり、ストーリーとして楽しむことができます。

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『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

出典:アマゾン「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

村上春樹4番目の長編小説。村上春樹の代表作。

「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」の章が交互に進行して、次第に、ひとつの物語に収斂していきます。実は、日本のサブカルチャーに重大な影響を与えた作品。影響を与えられた側は無自覚ですが。

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『ノルウェイの森』

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

出典:アマゾン「ノルウェイの森」

村上春樹5番目の長編小説。

「僕」と「直子」と「キズキ」の青春。「緑」との出会い。リアリズムの恋愛小説であり、商業的に大成功を収めていますが、それゆえに誤解に満ちていて、『ノルウェイの森』を念頭に村上春樹が一面的に語られることが多いです。

「性」と「死」の哀しい物語が、売上ナンバーワン……

村上春樹支持者にとって、複雑な作品です。最初に読む村上春樹作品として、『ノルウェイの森』は避けてもいいかもしれません。

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『ダンス・ダンス・ダンス』

『羊をめぐる冒険』から4年、激しく雪の降りしきる札幌の町から「僕」の新しい冒険が始まる。羊男、美少女、そしていくつかの殺人――。渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで、「僕」は奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら、暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。

出典:アマゾン「ダンス・ダンス・ダンス」

村上春樹6番目の長編小説。鼠三部作の続編。

舞台は1980年代の高度資本主義社会。村上春樹作品に一貫しているテーマとして、高度資本主義社会の中で我々はどのようにして生きていくことができるのか、というものがあります。

ホテルで働く「ユミヨシさん」、芸能界で俳優として活躍する「五反田君」、親に置き去りにされた少女「ユキ」。死から逃れるために、僕たちは踊り続けなければならない。高度資本主義社会に疑問を抱いているなら、ぜひ読んでみてほしいです。

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『国境の南、太陽の西』

今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう――たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて――。日常に潜む不安をみずみずしく描く話題作、待望の文庫化。

出典:アマゾン「国境の南、太陽の西」

村上春樹7番目の長編小説。

主人公の「僕」は暖かい家庭を築き、ジャズ・バーの経営も順調。理想的な生活を送っています。しかし、ある日、子供の頃に「僕」にとって特別な存在だった女性「島本さん」が店を訪れます。「僕」は島本さんに引き寄せられ、死に近づいていくことに。

我々の生活は盤石としたものではなく、あるきっかけから、あっさりと崩れていくものなのかもしれないですね。

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『ねじまき鳥クロニクル』

世界のねじを巻くのは誰か? 謎と探索の年代記。
「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、
その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。
「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。
「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」
僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。

出典:アマゾン「ねじまき鳥クロニクル」

村上春樹8番目の長編小説。村上春樹の代表作。

ある日、謎の女から電話がかかってきて「僕」の日常は崩れ去っていきます。妻「クミコ」は失踪して、猫も行方不明に。霊能者「加納マルタ」、ノモンハンで壮絶な体験をした「間宮中尉」、様々な人物と関わりながら、「僕」は自分自身の致命的な欠陥と向き合います。

村上春樹の有名な「井戸」の比喩が登場する作品です。「暴力」がリアルに描かれていて、人間の中に潜む暴力性について考えさせられます。

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『スプートニクの恋人』

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。

出典:アマゾン「スプートニクの恋人」

村上春樹9番目の長編小説。

小説家志望のすみれは、ワインの輸入、音楽関係のアレンジメントをしている女性ミュウの事務所で働くことになります。ある日、「ぼく」のところにミュウから国際電話がかかり、「ぼく」はミュウとすみれが暮らしているギリシャの島を訪れることになりますが……すみれの身に一体何が起こったのか。

ミュウが見落としていたことは何か。人間は他者と繋がることによって、本当に救われるのか。切ないおはなしです。

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『海辺のカフカ』

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。

出典:アマゾン「海辺のカフカ」

村上春樹の10番目の長編小説。

村上春樹に珍しく、主人公は15歳の少年。カフカくんの物語、ナカタさんの物語が交互に進行していきます。個人的に、最もおすすめしたい作品です。私は14歳の時に『海辺のカフカ』に出会って、文学の道に進むことにしました。一冊の本から自分の存在が根本的に覆される、という体験は後にも先にも『海辺のカフカ』だけでした。

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『アフターダーク』

時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。フード付きパーカにブルージーンズという姿の彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声をかける。そして、同じ時刻、ある視線が、もう1人の若い女性をとらえる――。新しい小説世界に向かう、村上春樹の長編。

出典:アマゾン「アフターダーク」

村上春樹11番目の長編小説。

舞台は深夜の都会。三人称形式と共に、「私たち」という一人称複数の視点から複数の場面を捉えるという実験的な視点の作品です。

私は深夜のファミリーレストランの雰囲気が好きだから、よくわかりますが、真夜中の都会は一種の異世界です。女性の読者は、主人公の真似をして夜中に外出することは控えてくださいね。怖いことに巻き込まれるかもしれないから。

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『1Q84』

1Q84年―私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう。青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

出典:アマゾン「1Q84」

村上春樹12番目の長編小説。

『ねじまき鳥クロニクル』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に匹敵する長編小説。

小説家志望の予備校講師「天吾」、暗殺者の裏の顔を持っているスポーツインストラクター「青豆」は、「1Q84年の世界」に迷い込みます。「さきがけ」という宗教団体を軸にして、二人は様々な事件に巻き込まれていくことに。

地下鉄サリン事件を取材したノンフィクション『アンダーグラウンド』を執筆したことが影響しているため併読をおすすめします。一応、『1984年』ジョージ・オーウェルを下敷きにしていますが、予備知識は不要です。

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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。全米第一位にも輝いたベストセラー!

出典:アマゾン「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

村上春樹13番目の長編小説。

村上春樹の異色作。過去の作品とは作風が大分異なっています。登場人物の名前にはそれぞれ色の名前が含まれていて、現代社会の一般的な生活をしています。非常に珍しいことです。難解な文学はよくわからないという方は『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』から読んでみてもいいかもしれないですね。

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『騎士団長殺し』

その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。

出典:アマゾン「騎士団長殺し」

村上春樹14番目の長編小説。

妻から離婚を言い渡され、「私」は友人の父親である日本画家「雨田具彦」のアトリエで暮らすことになります。「私」は屋根裏で「騎士団長殺し」という日本画を発見して、様々な不思議な出来事に遭遇します。

主人公の肖像画家という職業を活かして、芸術家の創作論が展開されており、エッセイ『職業としての小説家』も併読したいところです。『騎士団長殺し』の評価は固まっていませんが、『ねじまき鳥クロニクル』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に加えて、代表作として定着する可能性が高いです。

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村上春樹の小説を読むなら「Kindle」

本記事で紹介した村上春樹の長編小説は電子書籍「Kindle」で読むことができます。

今では紙の本と電子書籍の二刀流は読書家のスタンダードです。まだ電子書籍リーダーを持っていない方は、アマゾンが販売している電子書籍リーダー「Kindle」シリーズがおすすめです。持ち運びに便利なだけではなく読書のモチベーションアップに効果があり、読書量が爆発的に伸びますよ。

詳細は「Kindle端末おすすめのモデルは?全6機種を徹底比較!」で解説しています。

村上春樹のオーディオブックを聴くなら「Audible」

オーディオブック

アマゾンのオーディオブック配信サービス「Audible(オーディブル)」から、村上春樹作品のオーディオブック化プロジェクトが発表されました。2022年4月25日には『ねじまき鳥クロニクル』第1部泥棒かささぎ編の配信が開始されます。

  • 『ねじまき鳥クロニクル』第1部泥棒かささぎ編:藤木直人 2022年4月25日配信
  • 『ねじまき鳥クロニクル』第2部予言する鳥編:藤木直人 2022年6月1日配信予定
  • 『ねじまき鳥クロニクル』第3部鳥刺し男編:藤木直人 2022年7月15日配信予定
  • 『騎士団長殺し』:高橋一生 2022年12月28日配信予定
  • 『海辺のカフカ』:木村佳乃 2022年11月30日配信予定
  • 『神の子どもたちはみな踊る』:仲野太賀 2022年7月15日配信予定
  • 『職業としての小説家』:小澤 征悦 2022年6月1日配信予定
  • 『東京奇譚集』:イッセー尾形 2022年7月15日配信予定

他には、「1Q84」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「螢・納屋を焼く・その他の短編」「辺境・近境」の制作が予定されています。

「Audible」では、本格派俳優から人気声優までプロのナレーターが朗読したオーディオブックをアプリで聴くことができます。月額1,500円で12万以上の対象作品が聴き放題。ビジネス書に語学、文学作品の朗読まで豊富なジャンルが揃っています。

家事をしながら、散歩をしながら、隙間時間を活用して読書を楽しみましょう。新規登録の方は最初の30日間無料。ぜひ「Audible」でオーディオブックを体験してみてください。

詳細は「文学作品の朗読ならオーディオブック配信サービス「Audible」約12万タイトルが聴き放題!」で解説しています。

村上春樹の短編小説の紹介は『村上春樹の短編小説集全13冊をレビュー!あなたにおすすめの作品はこちら!』をお読みください。

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