スポンサーリンク

おすすめの漢和辞典を徹底比較!【5選】

文学ガイドはアフィリエイト広告を利用しています

本記事では、紙媒体の漢和辞典を5点紹介します。それぞれ、特色が異なっているため、自分の利用方法に適した漢和辞典を見つけてください。

『大漢和辞典』修訂第2版 大修館書店(2000年)15冊

親字5万字、熟語53万語。古今の辞書、および詩経・論語・孟子・老荘をはじめとする先秦の文献から唐宋の詩文、明清小説、歴代の史書などに至るまで、あらゆる資料を渉猟参酌して収録した最大級の言葉の辞典。収録熟語を現代仮名づかいの五十音順に配列した『語彙索引』は、国語辞典と同じように五十音順の仮名見出しから直接熟語の検索を可能にした。

出典:Amazon「大漢和辞典 全15巻セット 別巻『語彙索引』付」
  • 親字5万字、熟語53万語、篆文てんぶん1万字を収録。
  • 全15巻。
  • 定価:240,000円+税。

日本最大級の漢和辞典。漢字を調べる際に最初に参照するべき基本的なツール。読み仮名は歴史的仮名遣い(例:てふ → ちょう)を採用していて、プロフェッショナル志向の漢和辞典です。空間的、金銭的な制約があるため、通常は図書館で利用することになります。

索引方法は「総画索引」「音訓索引」「四角号碼しかくごうま索引」に対応しています。

  • 総画索引…漢字の総画数から調べる方法。『大漢和辞典』では、「正字」「旧字」を検索に用いるため、注意してください(例:「礻」 → 「示」)。
  • 音訓索引…漢字の音読み、訓読みから調べる方法。
  • 四角号碼しかくごうま…1925年に中国の王雲五おううんごが考案した漢字の検索法。漢字の四隅の形によって、0から9まで番号(号碼)を付与し、0000~9999までの順番に並べます。同一番号の漢字を区別するために、最大5桁になります。中国文学の勉強をしているなら、覚えておきたいですね。

『大漢和辞典』の利用方法は、戸田市立図書館が作成したマニュアル 『大漢和辞典』の引き方がわかりやすいです。

『広漢和辞典』大修館書店(1981-82年)4冊

『大漢和辞典』を基本とし、専門家から一般社会人まで漢字文化の研究と理解に必要な漢字漢語を精選。解釈には正確適切な用例・典拠を掲げ、全文に返り点、送りがな、難読字には読みがなを施し、漢文読解を容易にした。解字欄には甲骨文・金文を採録。「説文解字」の篆文はすべて収めた。音韻の変遷を示し、語家族を設定し語源を解明。親文字に番号を付し参照の便を図った。総画・音訓・中国語音・四角号碼索引のほか、熟語の五十音総索引も設けた。常用漢字表準拠、人名用漢字も表示。字体・かなづかいの新旧の相違も示した。

出典:Amazon「広漢和辞典 全4巻セット」
  • 親字2万字、熟語12万語、甲骨文・金文・篆文の字体14000種を収録。
  • 全4巻。
  • 定価:67,000円+税。

『大漢和辞典』の簡略版。『広漢和辞典』は一般利用者を考慮して、利便性が増していることが特徴です。漢文の引用には返り点・送りがな、難読漢字には読みがなが振られています。『説文解字』の全篆文を収めて、語源の解説を親字欄に掲載。常用漢字表に準拠した字体を採用していて(體 → 体)、現代生活に適合した漢和辞典になっています。

『大漢和辞典』が利用できない場合は『広漢和辞典』の利用を検討してください。

『大漢語林』大修館書店(1992年)1冊

全一冊の中に漢字・漢語の情報を最大限に盛り込んだ、家庭や職場に不可欠の漢和大辞典。引きやすく見やすい2色刷を採用。収録親文字数は1万4千字、熟語総数は10万語。一冊本漢和としては類書最大の収録字数をほこる。漢籍・仏典に典拠のある熟語にはすべて出典を明記した。JIS漢字第1水準・第2水準・補助漢字を全収録して区点番号全表示し、常用・人名用漢字には筆順を付す。古訓・難訓・名乗・解字・同訓異義等漢語理解のための記事のほか、写真や図版1000点、漢字文化の理解を助ける百科事典的な囲み記事など、充実した内容。収録語彙を五十音順で引ける「語彙総覧」(別冊)付。

出典:Amazon「大漢語林 語彙総覧付」
  • 親字14000字、熟語10万語を収録。
  • 全1巻。
  • 定価22,000円。

『大漢和辞典』の簡略版。『大漢和辞典』の中から過去の文献に使用度の高い漢字を厳選して、JIS漢字第1水準・第2水準(6355字)、補助漢字(5801字)を全部収録しています。文字の変遷、漢詩、青銅器、貨幣、年中行事、古都、シルクロードなどの項目を選び、百科事典的なコラムを掲載していて、『大漢和辞典』『広漢和辞典』よりさらに一般利用者を意識した漢和辞典になっています。

『大漢和辞典』『広漢和辞典』が大部の書物のため、一般家庭で利用するなら、『大漢語林』がおすすめです。

『講談社新大字典』講談社(1993年)

字が大きく読み易い普及版新大字典の机上版親字21094字、熟語11万語。見出しは伝統的な正字・旧字主義を踏襲。同訓異義・名乗・逆熟語欄など漢字の体系的な理解のための有機的な解読構造を工夫した。

出典:Amazon「講談社新大字典 [普及版]」
  • 親字21000字、熟語11万語を収録。
  • 全1冊。
  • 定価 : 本体15,534円(税別)。

上記の大修館書店の漢和辞典にとっつきにくさを感じるなら『講談社新大字典』がおすすめです。JIS漢字のすべてを本文と付録で解説していて、1冊本の漢和辞典として収録数も十分。

『字通』白川静 平凡社(1996年)

※画像は普及版です。

  • 見出し漢字約1万字、熟語約22万語を収録。
  • 全1冊。
  • 定価:21,905円+税。普及版:10,000円+税。

漢文学者・白川静の著作。『字通』の特徴は、漢字の成り立ち、意味の展開を解説していることです。上記の漢和辞典で調べることができない場合、『字通』の利用も選択肢に入れてみましょう。

普及版では、解説本文を削ることなく、活字ももとの大きさを保ち、組み方を改めることで小型化・軽量化を実現しています。ただし、付録「同訓異字」「書名解説」「作者解説」「四角号碼索引」は割愛されているため、注意してください。

おわりに

当サイトでは、漢和辞典以外に「国語辞典」「古語辞典」「新語辞典」「類語辞典」「反対語辞典」「難読語辞典」の紹介をしています。良かったら参考にしてください。

未分類
スポンサーリンク
スポンサーリンク
文学ガイド
タイトルとURLをコピーしました