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日本文学の朗読【14選】オーディブルなら30日間の無料体験が可能!

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オーディオブック日本文学

日本文学の朗読CDを探してみたら値段が高いものばかりで諦めたことはありませんか?

本記事では、30日間無料体験が可能なアマゾンのオーディオブック配信サービス「Audible」から、おすすめの日本文学のオーディオブックを14点紹介していきます。「Audible」の他に代表的なオーディオブック配信サービスも紹介しています。

おすすめのオーディオブック配信サービス

代表的なオーディオブック配信サービスとして下記の4種類が挙げられます。

会員プラン月額料金聴き放題対象作品数無料体験期間
Audible聴き放題プラン:1,500円聴き放題対象:12万冊以上30日間
audiobook.jp聴き放題プラン:880円
月額会員プラン(ポイントの定期購入):550円~33,000円
聴き放題対象:1万冊以上14日間
kikubonプレミアム会員(ポイントの定期購入):550円~5,500円
青空朗読無料

基本的には大手の「Audible」と「audiobook.jp」の二択になりますが、個人的にはアマゾンのオーディオブック配信サービス「Audible」がおすすめです。

「Audible」は他のサービスと比較して配信作品の数が多いことに加え、ナレーションの質もすばらしいです。2022年1月には「コインシステム」から「聴き放題」に変更になり、利用方法もシンプルになりました。大企業のアマゾンが運営している、世界中で数百万人以上の人々に利用されている安定したサービスです。

» Audible公式サイト

「audiobook.jp」の「聴き放題プラン:880円」は安いと思われるかもしれませんが、聴き放題対象作品のラインナップが微妙なところです。人気書籍は「聴き放題プラン」の対象から除外されています。ポイントを定期購入して単品購入を中心に利用するなら「audiobook.jp」でもいいかもしれませんが、ポイントの使用期限が気になるところ。「Audible」でも単品購入は可能であり、しかも会員特典として非会員価格から30%OFFの割引価格で購入することができます。

オーディオブック配信サービス – audiobook.jp

「kikubon」は配信数は少ないですが、2022年5月現在、無料で聴くことができるオーディオブックが264冊配信されているため挙げておきました。「青空朗読」は著作権が消滅した作品のテクストを配信している「青空文庫」の朗読版です。2022年5月現在、910タイトルが掲載されています。

「Audible」から日本文学の朗読作品14点を紹介

それでは、「Audible」で配信されている日本文学のオーディオブックからおすすめの作品を紹介していきます。

日本文学作品はさまざまな制作会社から出版されていますが、「Audible Studios」「パンローリング」「ことのは出版」「はぶ出版」などがおすすめです。紹介する作品は全て「聴き放題」の対象作品です(2022年5月時点)。可能な限り、収録作品が多いオーディオブックを選びました。

「夏目漱石名作集」(パンローリング)

反自然主義の立場から余裕派・高踏派の作家として出発した夏目漱石は明治後半から大正初期に活躍しました。著作には『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』、前期三部作『三四郎』『それから』『門』と後期三部作『彼岸過迄』『行人』『こころ』などがあります。

オーディオブック「夏目漱石名作集」には、最初の長編小説『吾輩は猫である』から絶筆『明暗』まで14作品を収録しています。後期三部作の『彼岸過迄』が収録されていませんが、「倫敦塔」、「夢十夜」、講演「私の個人主義」などをカバーしていて、長編小説から短編小説まで代表的な作品を網羅することができます。『彼岸過迄』も「聴き放題」の対象作品としてパンローリングから配信されているため、「Audible」で夏目漱石の朗読は制覇できます。

» Audible公式サイト

「芥川龍之介名作集」(パンローリング)

大正期を中心に活躍した芥川龍之介は雑誌「新思潮」に参加し、創作活動を開始しました。「鼻」が夏目漱石に激賞され、文壇に登場。芸術至上主義の作家として日常生活とは異質の感動を求める作品を書きましたが、晩年は神経衰弱に悩まされ「ぼんやりした不安」から自殺をしました。

オーディオブック「芥川龍之介名作集」には、代表作「羅生門」「鼻」「地獄変」「奉教人の死」「河童」「歯車」などをはじめ、初期の習作から晩年の傑作までさまざまなジャンルの短編小説97作品を収録しています。芥川龍之介は短編小説の名手。作品個別の収録時間は短いため気軽に聴くことができます。とりあえず、文庫本に収録されている作品を選び、本と一緒に聴いてみてはいかがでしょうか?

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「太宰治名作集」(パンローリング)

太宰治は自殺未遂・麻薬中毒・精神病院に入院と破綻した生活を過ごしていました。しかし、三十歳のときに師匠・井伏鱒二の仲介で結婚、生きる意思が生まれ、敗戦時まで精神的に安定した生活を送ることができました。戦後は無頼派の作家として坂口安吾・石川淳らとともに活躍しました。代表作は他に『晩年』『津軽』『斜陽』『人間失格』など。

オーディオブック「太宰治名作集」には、初期の名作から絶筆『グッドバイ』まで58作品を収録しています。太宰治は「人間失格」のイメージが強いかもしれませんが、なかなか質の高い短編小説を数多く残しています。わかりやすい日本語で書かれているため、本を持っていない方もオーディオブックの朗読だけで楽しむことができます。

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「森鴎外名作選」(はぶ出版)

陸軍軍医として勤務していた森鴎外は明治17年にドイツに留学、5年間医学の勉強をしながら見聞を広めました。帰国後には留学中の体験を基にしたドイツ土産三部作『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』を発表、創作の円熟期を迎え、『青年』『雁』などを発表して、夏目漱石とともに反自然主義の立場から文壇主流に対抗しました。後期は歴史小説の分野を開拓して『阿部一族』『山椒大夫』『高瀬舟』などを発表しました。陸軍勤務を引退した頃から『渋江抽斎』に代表される幕末の人物の足跡を克明に考証する「史伝」の領域に進みました。

オーディオブック「森鴎外名作選」には、ドイツ土産三部作から「舞姫」と「うたかたの記」、それから「青年」と「雁」、歴史小説「阿部一族」「山椒大夫」「高瀬舟」など代表的な10作品を収録しています。

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「谷崎潤一郎名作選」(はぶ出版)

谷崎潤一郎は青年芸術家を中心とした「パンの会」で永井荷風と出会い、短編小説『刺青』などが認められ耽美派の作家として文壇に登場しました。反自然主義の立場から、女性の肉体を崇める官能的な作品を発表、「女性崇拝」の本質は谷崎文学の方向性を決定しました。次に、「異端」の悪魔主義の時代を経て、日本回帰の時代には小説『春琴抄』『細雪』、評論『陰翳礼讃』の執筆、『源氏物語』の現代語訳の仕事などに取り組みました。

オーディオブック「谷崎潤一郎名作選」には刺青」「痴人の愛」「春琴抄」「陰翳礼讃」などの短編小説・評論を8作品収録しています。長編の『細雪』はパンローリングから配信されています。こちらのオーディオブックに収録されている短編小説で谷崎潤一郎の耽美的な世界に触れた後は、ぜひ『細雪』に進んでもらいたいです。

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「掌の小説 全122編収録」川端康成(ことのは出版)

川端康成は大正末期から昭和にかけて活躍した「新感覚派」の作家です。日本的な美しさと女性の描写が評価されています。最晩年に発表した『古都』は世界的に認められ、ノーベル文学賞受賞の選考理由にもなりました。代表作に『伊豆の踊子』『雪国』『山の音』『千羽鶴』など。

『掌の小説』は川端康成の掌編小説の作品集です。オーディオブック「掌の小説 全122編収録」には全作品が収録されています。オーディオブックにぴったりの作品です。すきま時間に気軽に聴くことができるため、オーディオブックがはじめての方は川端康成の「掌の小説」から聴いてみてはいかがでしょうか?『伊豆の踊子』『雪国』も「ことのは出版」から配信されています。

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「梶井基次郎全集」(パンローリング)

梶井基次郎は大正末期から昭和初期に活躍しました。大学進学後、同人誌「青空」を創刊、『檸檬』『城のある町にて』など詩的散文風の短編を次々に発表しました。『檸檬』は国語の教科書にも掲載されていますね。代表作は他に『冬の蠅』『闇の絵巻』など。

梶井基次郎は作品数が少ないため、文庫本1冊で全作品を読むことができます。オーディオブック「梶井基次郎全集」にも全作品が収録されています。

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「中島敦名作集」(Aozora Audio)

昭和前期に活躍した中島敦は中国古典を素材にした作品を書きました。大学卒業後、横浜高等女学校に就職、喘息の発作に苦しみながら『かめれおん日記』『狼疾記』『悟浄歎異』などの小説を書きためます。後に教職を辞し、パラオの南洋庁に赴任している間に書いた『光と風と夢』が第15回芥川賞候補作になり、広く認められるようになりました。代表作は近代人の自意識を追求した『山月記』の他に『李陵』『弟子』など。

オーディオブック「中島敦名作集」には『山月記』『李陵』『弟子』などをはじめとした代表作14作品が収録されています。中島敦の漢文調、格式高い文章はぜひとも朗読でじっくりと聴いていただきたいです。

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「江戸川乱歩全集シリーズ」全3巻(パンローリング)

江戸川乱歩は『二銭銅貨』で認められ、西洋の探偵小説の模倣に留まらず、独創的なトリックと緻密な構成の作品で日本推理小説の礎を築きました。探偵小説だけではなく、幻想的・猟奇的な雰囲気の作品も残しています。代表作に明智小五郎シリーズの『D坂の殺人事件』『心理試験』の他に、『パノラマ島奇談』『陰獣』、児童向けの『怪人二十面相』シリーズなど。

オーディオブック「江戸川乱歩全集シリーズ」全3巻は、明智小五郎シリーズをはじめとした推理小説、幻想的な作品から怪奇的な作品まで江戸川乱歩ワールドを隅々まで楽しむことができるボリューム満点の内容になっています。探偵気分でトリックの推理をしながらオーディオブックを聴いてくださいね。

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「坂口安吾名作選」(はぶ出版)

昭和初期に活躍した坂口安吾は『風博士』で文壇に登場。戦時下には伝統的な美意識に異を唱えるエッセイ『日本文化私観』を発表しました。戦後は無頼派の作家として『白痴』や『堕落論』などを発表しました。他に『桜の森の満開の下』など。

オーディオブック「坂口安吾名作選」には『日本文化私観』『堕落論』や『白痴』『桜の森の満開の下』など代表作10作品が収録されています。「生きるためには堕落しなければならない」というユニークな逆説的論理を、ぜひオーディオブックで聴いてみてください。

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「宮沢賢治童話全集」(パンローリング)

盛岡高等農林学校を卒業後、宮沢賢治は上京して、日蓮宗の熱心な信者として奉仕と布教活動に専念しました。稗貫農学校(翌年に岩手県立花巻農学校に改称)の教師として4年間働き、以後、農民指導に奔走。仏教信仰と農民生活に根ざした約400編の詩と約100編の童話を残しましたが、生前に正当な評価を得ることはできませんでした。代表作は長編童話『銀河鉄道の夜』、童話集『注文の多い料理店』、詩集『春と修羅』など。

オーディオブック「宮沢賢治童話全集」には、『銀河鉄道の夜』をはじめとした童話が74作品収録されています。宮沢賢治が夢想した理想郷「イーハトーブ」の世界を朗読で聴いてみてはいかがでしょうか?

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「三国志」吉川英治(Audible Studios)

吉川英治は大正から昭和にかけて歴史小説の分野で活躍した小説家です。

「Audible」には吉川英治の代表作『三国志』『宮本武蔵』『新・平家物語』『私本太平記』が揃っています。芸術分野の作品を中心に紹介してきましたが、たまには大衆文学の作品も読んでみたら気分転換になります。なおアマゾンの電子書籍プラットフォーム「Kindleストア」では、吉川英治作品の合本版が「日替わりセール」で大安売りされていることがあります。

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「源氏物語(全五十四帖収録)」(パンローリング)

『源氏物語』は平安時代中期に成立した光源氏を主人公とする長編物語です。作者は紫式部。「桐壺」から「夢浮橋」までの54巻から構成されています。また全体は三部構成に分けられ、第一部・第二部の主人公は光源氏、第三部の主人公は薫です。

パンローリングのオーディオブック「源氏物語」には全五十四帖が収録されています。テクストは与謝野晶子の現代語訳。『源氏物語』は非常に分量がありますが、現代語訳をオーディオブックと一緒に読んでみてください。意外と楽に最後まで読むことができますよ。

» Audible公式サイト

「雨月物語」(パンローリング)

『雨月物語』は江戸時代に成立した上田秋成の読本です。近世怪異小説の最高傑作。「白峯」「菊花の約」「浅茅が宿」「夢応の鯉魚」「仏法僧」「吉備津の釜」「蛇性の婬」「青頭巾」「貧福論」の九編から構成されています。

オーディオブック「雨月物語」には全九編が収録されています。

» Audible公式サイト

おわりに

オーディオブック

「Audible」には本記事で紹介したオーディオブックの他にもさまざまな朗読作品が配信されています。新規登録の方には30日間無料体験が用意されていますから、気軽に始めることができますよ。ぜひ、「Audible」で「聴く読書」を体験してみてください。

» Audible公式サイト

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