アマゾンプライム会員なら対象の電子書籍が読み放題! >>

世界文学の名作【50選】聖書からポストモダニズムまで

アイキャッチ画像 外国文学

本記事では、世界文学の名作50作品を紹介しています。

もしかしたら世界文学に難解なイメージを持たれているかもしれませんが、安心してください。聖書、ギリシャ古典の教養、それから、高校世界史の範囲で読書に必要な知識はカバーできます。

日本文学だけではなく世界文学を楽しむことができたら、あなたの読書の世界がぐんと広がります。焦らず、一冊ずつ、読んでいきましょう。

スポンサーリンク

『聖書』

『聖書 新共同訳』の、旧約聖書と新約聖書の66巻が収められています。18年の歳月をかけて翻訳された本文は、カトリック教会とプロテスタント諸教会の祈りと、70人余りの聖書学者の英知の結集です。わかりやすい日本語であることはもちろん、典礼、礼拝に用いられるのにふさわしい、力強く格調高い訳文です。丈夫な、糸かがりのビニールクロス装。小型A6判のNI44は、現在日本で最も多く頒布されている聖書です。

出典:Amazon「小型聖書 – 新共同訳」

西洋文学の基礎として『聖書』は絶対に読んでください。最低限、モーセ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)・四福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)は押さえておきましょう。

聖書の定番は日本聖書協会の『新共同訳聖書』。旧約聖書、新約聖書の両方を収録しています。聖書の引用元を確認するときのために手元に一冊置くことをおすすめします。

※2018年、日本聖書協会は新訳の『聖書協会共同訳聖書』を刊行しています。しかし、現時点では評価が定まらないため、最もポピュラーな「新共同訳聖書」を推奨しています。

スポンサーリンク

『イリアス』『オデュッセイア』ホメロス

トロイア戦争の末期、物語はギリシア軍第一の勇将アキレウスと王アガメムノンの、火を吐くような舌戦に始まる。激情家で心優しいアキレウス、その親友パトロクロス、トロイア軍の大将ヘクトルら、勇士たちの騎士道的な戦いと死を描く大英雄叙事詩。

出典:Amazon「イリアス〈上〉 (岩波文庫)」

トロイア戦争が終結。英雄オデュッセウスは故国イタケへの帰途、嵐に襲われて漂流、さらに10年にわたる冒険が始まる。『イリアス』とともにヨーロッパ文学の源泉と仰がれる、ギリシア最古の大英雄叙事詩の、新たな訳者による新版。(全二冊)

出典:Amazon「オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)」

古代ギリシアの教養として『イリアス』『オデュッセイア』を読んでください。『イリアス』はトロイア戦争を描いた英雄叙事詩、『オデュッセイア』はトロイア戦争終結後の英雄オデュッセウスの冒険譚です。

スポンサーリンク

『ギリシャ悲劇』アイスキュロス・ソポクレス・エウリピデス

ギリシャ悲劇は現代文学に頻出するため、最低限、『アガメムノン』『オイディプス王』は読んでください。ギリシャ悲劇は完全な形で保存されている作品が少ないため、三大悲劇詩人アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスの作品はちくま文庫全4冊で網羅することができます。

『白鯨』ハーマン・メルヴィル

アメリカ東海岸の捕鯨基地に現われた風来坊イシュメール――陸の生活に倦み果て、浪漫的なあこがれを抱いて乗り組んだのが捕鯨船ピークォド号。出帆後数日してやっと姿をみせた船長エイハブは、自分の片脚をもぎとった神出鬼没の妖怪モービィ・ディックを倒すことにのみ、異常な執念を燃やしていた。堅忍不抜の決意を秘めたエイハブの命令一下、狂気の復讐は開始された……。

出典:Amazon「白鯨(上)(新潮文庫)」

エイハブ船長と伝説の白鯨モービィ・ディックの宿命のバトルを描いた海洋冒険小説……と勘違いして挫折した読者がいるかもしれません。大長編小説であるにもかかわらず、鯨の生態、捕鯨の描写が大部分を占めているという恐ろしいほどに退屈な書物。しかも、我々の眼前に浮かび上がってくるものは鯨ではなく人間の姿だったりします。

『アッシャー家の崩壊』エドガー・アラン・ポー

詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた――。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。生誕200年記念。

出典:Amazon「黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集I ゴシック編 (新潮文庫)」

ゴシック・ホラーの代表作。世界初の探偵小説「モルグ街の殺人」の作者であり、日本では江戸川乱歩のペンネームの元になっていることから、推理小説家のイメージがあるかもしれませんが、エドガー・アラン・ポーはゴシック小説の名手です。精神分析に興味があるなら、フロイト、ラカンを併読してください。

『ハックルベリー・フィンの冒険』マーク・トウェイン

洋々たるミシシッピーの流れに乗って筏の旅を続ける陽気な浮浪児ハックと逃亡奴隷ジム。辺境時代のアメリカの雄大な自然と活力溢れる社会をバックに、何ものにもとらわれずに生きようとする少年と、必死に自由の境涯を求める黒人の姿をユーモラスに描く。

出典:Amazon「ハックルベリー・フィンの冒険〈上〉(岩波文庫)」

『トム・ソーヤーの冒険』の続編。ヘミングウェイが「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する」と述べたとおり、アメリカ合衆国の文学的命題が凝縮している作品。

『緋文字』ナサニエル・ホーソーン

胸に赤いAの文字を付け、罪の子を抱いて処刑のさらし台に立つ女。告白と悔悛を促す青年牧師の苦悩…… 厳格な規律に縛られた十七世紀ボストンの清教徒社会に起こった姦通事件を題材として、人間心理の陰翳に鋭いメスを入れながら、自由とは、罪とは何かを追求した傑作。有名な序文「税関」を加え、待望の新訳で送る完全版。

出典:Amazon「完訳 緋文字(岩波文庫)」

17世紀ボストンの清教徒社会。姦通の罪を償うためにAの緋文字を胸に刺繍し、罪の子パールを抱くヘスター・プリン。緋文字が象徴するホーソーンの「多項目選択的記述」は参考になります。ロジャー・チリングワースは悪役の鏡。

『老人と海』アーネスト・ヘミングウェイ

キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく…。徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。

出典:Amazon「老人と海(新潮文庫)」

老漁師サンチャゴの勝利の(あるいは敗北の)物語。判定は読者に委ねられるところ。簡潔な文体が作品の雰囲気に適合した模範的な例。

『怒りの葡萄』ジョン・スタインベック

米国オクラホマ州を激しい砂嵐が襲い、先祖が血と汗で開拓した農地は耕作不可能となった。大銀行に土地を奪われた農民たちは、トラックに家財を詰め、故郷を捨てて、“乳と蜜が流れる”新天地カリフォルニアを目指したが……。ジョード一家に焦点をあて、1930年代のアメリカ大恐慌期に、苦境を切り抜けようとする情愛深い家族の姿を描いた、ノーベル文学賞作家による不朽の名作。

出典:Amazon「怒りの葡萄(上)(新潮文庫)」

アメリカ合衆国の発展の陰に無数の受難者たちがいることを忘れてはいけません。スタインベックは聖書を下敷きにしてアメリカ資本主義の闇を描きました。

『オン・ザ・ロード』ジャック・ケルアック

若い作家サルとその親友ディーンは、自由を求めて広大なアメリカ大陸を疾駆する。順応の50年代から叛逆の60年代へ、カウンターカルチャー花開く時代の幕開けを告げ、後のあらゆる文化に決定的な影響を与えた伝説の書。バロウズやギンズバーグ等実在モデルでも話題を呼び、ボブ・ディランに「ぼくの人生を変えた本」と言わしめた青春のバイブル『路上』が半世紀ぶりの新訳で甦る。

出典:Amazon「オン・ザ・ロード(河出文庫)」

ビート・ジェネレーションの代表作。アメリカ大陸を縦横無尽に無駄に移動する物語。常に躁状態の最高の男ディーン・モリアーティに振り回されながら、同時に、ワクワクとした感情を抑えきれない主人公サル・パラダイス。「いいね!いいね!最高だね!」と感じたらビートニクの素質アリ?

『八月の光』ウィリアム・フォークナー

人種偏見に異様な情熱をもやす米国南部社会に対して反逆し、殺人と凌辱の果てに逮捕され、惨殺された黒人混血児クリスマスの悲劇。

出典:Amazon「八月の光(新潮文庫)」

架空の土地ヨクナパトーファ郡ジェファソンを舞台にした「ヨクナパトーファ・サーガ」の一篇。同一人物再登場の手法は真似をしたくなりますね。『アブサロム、アブサロム!』で挫折した方は『八月の光』で出直してください。

『ヴァインランド』トマス・ピンチョン

1984年、夏。別れた妻をいまだ忘れられぬゾイド・ホイーラーは、今年もヴァインランドの町で生活保護目当てに窓ガラスへと突撃する。金もなく、身動きもならず、たゆたうだけの日々。娘のプレーリーはすでに14歳、60年代のあの熱く激しい季節から、どれほど遠くまで来てしまったことか―。だが、日常は過去の亡霊の登場で一変する。昔なじみの麻薬捜査官が示唆したあの闇の男、異様なまでの権能を誇り、かつて妻を、母を、奪い去ったあの男の、再びの蠢動。失われた母を求める少女の、封印された“時”をめぐる旅が始まった。超ポップなのに、この破壊力。作品の真価を示す改訳決定版。

出典:Amazon「ヴァインランド(トマス・ピンチョン全小説)」

アメリカ合衆国のポップカルチャーがギュウギュウに凝縮した作品。1960年代の学生運動を物語の軸にしながら、怪獣、忍者、幽霊、とわけのわからないものが次から次に登場します。マジメな文学にがんじがらめになっているなら、ピンチョンワールドではっちゃけましょう。

『ロビンソン・クルーソー』ダニエル・デフォー

絶海の孤島に漂着したロビンソンは合理的な行動と敬神の念を武器に、独り営々として生活を切りひらいてゆく。この物語がいまも魅力的であるのは、単にその主人公がイギリス18世紀の人間像を見事に形象化したものとなっているばかりでなく、現代に生きるわれわれ自身の人間性のもっとも中核的なものにもかたく結びついているからである。

出典:Amazon「ロビンソン・クルーソー〈上〉(岩波文庫)」

ホモ・エコノミクスの原型、ロビンソン・クルーソー。なぜ、絶海の孤島で生活を切り開いていくロビンソン・クルーソーに私たちは快感を覚えるのか? 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ヴェーバーを併読してください。

『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト

子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたにちがいない。だが、おとなの目で原作を読むとき、そこにはおのずと別の世界が現出する。他をえぐり自らをえぐるスウィフト(1667‐1745)の筆鋒はほとんど諷刺の枠をつき破り、ついには人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。

出典:Amazon「ガリヴァー旅行記(岩波文庫)」

風刺文学の傑作。架空の国の冒険譚は不思議な生物ではなく、むしろ、人間の姿を描写しています。議論の普遍性に注目。芥川龍之介『河童』と比べてみてください。

『ハムレット』シェイクスピア

城に現われた父王の亡霊から、その死因が叔父の計略によるものであるという事実を告げられたデンマークの王子ハムレットは、固い復讐を誓う。道徳的で内向的な彼は、日夜狂気を装い懐疑の憂悶に悩みつつ、ついに復讐を遂げるが自らも毒刃に倒れる――。恋人の変貌に狂死する美しいオフィーリアとの悲恋を織りこみ、数々の名セリフを残したシェイクスピア悲劇の最高傑作である。

出典:Amazon「ハムレット(新潮文庫)」

文学作品の最高傑作。逡巡する復讐者ハムレットの「To be, or not to be」。ハムレットと意識を共有する最高の文学的体験は言葉では表現できません。

『高慢と偏見』ジェーン・オースティン

イギリスの静かな田舎町ロングボーンの貸屋敷に、資産家ビングリーが引っ越してきた。ベネット家の長女ジェインとビングリーが惹かれ合う一方、次女エリザベスはビングリーの友人ダーシーの気位の高さに反感を抱く。気難しいダーシーは我知らず、エリザベスに惹かれつつあったのだが……。幸福な結婚に必要なのは、恋心か打算か。軽妙な物語(ストーリー)に普遍の真理を織り交ぜた、永遠の名作。

出典:Amazon「自負と偏見(新潮文庫)」

夏目漱石が絶賛したジェーン・オースティンの心理描写は到底真似できるものではありません。卓越した心理描写の技術を持っていたら「小説の題材が見つからない」ことはありえない、ということをジェーン・オースティンから学んでください。

『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ

スコットランドの孤島の別荘。哲学者ラムジー氏の妻と末息子は、闇夜に神秘的に明滅する灯台への旅を夢に描き、若い女性画家はそんな母子の姿をキャンバスに捉えようとするのだが―第一次大戦を背景に、微妙な意識の交錯と澄明なリリシズムを湛えた文体によって繊細に織り上げられた、去りゆく時代への清冽なレクイエム。

出典:Amazon「灯台へ(岩波文庫)」

「意識の流れ」の代表作。夏の別荘を舞台にラムジー家の日常を捉えた作品。ウルフが大文字の「H」と表現した小説の構造に注目。「第二章 時は過ぎる」の時間処理の手法は驚異的。

『インドへの道』E・M・フォースター

イギリス支配下のインドの小さな町を舞台に、インド人医師アジズと、フィールディングらイギリス人との交流と対立を描いて、東洋と西洋、支配民族と被支配民族がいかにして結びつくことができるかを問うフォースターの代表作。無実の罪に問われたアジズのその後は?デヴィッド・リーン監督により映画化され、いま異文化との摩擦、融和の問題に直面する現代日本で重要なテーマを提起する不朽の名作。

出典:Amazon「インドへの道(ちくま文庫)」

一体、洞窟の中で何が起こったのか? フォースターの主要な問題意識は、国際的な相互理解、あるいは、支配者と被支配者の関係性。グローバリズムの時代に重要な作家。感情を抑制した完璧な文章、象徴技法に注目。

『一九八四年』ジョージ・オーウェル

〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。しかし彼は、以前より完璧な屈従を強いる体制に不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと出会ったことを契機に、伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが……。

出典:Amazon「一九八四年(ハヤカワepi文庫)」

2010年代、日本の反安倍政権の文脈においてメディアが引用したことがきっかけになり、リベラル勢力がしきりに引用した作品。おそらく、ジョージ・オーウェルは予想していたけれども、典型的な二重思考がジョージ・オーウェルを引用しながら、二重思考を批判するという逆転現象に注目してください。

『日の名残り』カズオ・イシグロ

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

出典:Amazon「日の名残り(ハヤカワepi文庫)」

「信用できない語り手」の代表作。個人的な物語に社会的な側面が自然に織りこまれているところがすごい。

『ユリシーズ』ジェイムズ・ジョイス

ダブリン。1904年6月16日。22歳の文学志望の青年スティーヴンと新聞社の広告取りであるユダヤ人ブルーム。彼らはダブリンのなかを歩きつづける。20世紀最高の文学「ユリシーズ」待望の文庫化。新しい文体を創始し、表現の可能性の極限に迫ったといわれる傑作。最高の訳者たちによる達意の完訳は、世界にも類のない作品。

出典:Amazon「ユリシーズ文庫版全4巻完結セット(集英社文庫ヘリテージ)」

ホメロスの『オデュッセイア』を下敷きにして、ダブリンを舞台にレオポルド・ブルームの一日を描写した作品。古代から現代まで、様々な種類の文体をコピーしていて、日本語訳では、丸谷才一・永川玲二・高松雄一が日本語の文学作品で代用して完全再現しています。神業の翻訳。

『ピグマリオン』ジョージ・バーナード・ショー

強烈なロンドン訛りを持つ花売り娘イライザに、たった6カ月で上流階級のお嬢様のような話し方を身につけさせることは可能なのだろうか。言語学者のヒギンズと盟友ピカリング大佐の試みは成功を収めるものの…。英国随一の劇作家ショーのユーモアと辛辣な皮肉がきいた傑作喜劇。

出典:Amazon「ピグマリオン(光文社古典新訳文庫)」

『マイ・フェア・レディ』の原作。映画と比較して「じゃじゃ馬ならし」のプロットについて考えるきっかけにしてください。

『ゴドーを待ちながら』サミュエル・ベケット

田舎道。一本の木。夕暮れ。エストラゴンとヴラジーミルという二人組のホームレスが、救済者ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じている。そこにやってきたのは…暴君ポッツォとその召使いラッキー、そして伝言をたずさえた男の子!不条理演劇の最高傑作として名高い、ノーベル文学賞作家ベケットを代表する傑作戯曲。

出典:Amazon「ゴドーを待ちながら(白水Uブックス)」

不条理演劇の傑作。冒頭の台詞「どうにもならん」という感覚。曖昧模糊とした世界で二人組が途方に暮れているというやるせなさ。なぜ、私たちはゴゴとディディの中に自己を発見するのでしょうか。安易なマネは厳禁。

『ボヴァリー夫人』フローベール

娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや公証人書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔を、精妙な客観描写を駆使した原文の息づかいそのままに日本語に再現する。

出典:Amazon「ボヴァリー夫人(新潮文庫)」

実は、ロマン主義に傾倒していたフローベール。逆説的に『ボヴァリー夫人』が誕生したから、やはり、小説家にはロマンチストが向いている?

『赤と黒』スタンダール

製材小屋のせがれとして生れ、父や兄から絶えず虐待され、暗い日々を送るジュリヤン・ソレル。彼は華奢な体つきとデリケートな美貌の持主だが、不屈の強靱な意志を内に秘め、町を支配するブルジョアに対する激しい憎悪の念に燃えていた。僧侶になって出世しようという野心を抱いていたジュリヤンは、たまたま町長レーナル家の家庭教師になり、純真な夫人を誘惑してしまう……。

出典:Amazon「赤と黒(上)(新潮文庫)」

不倫を題材にした心理小説。しかし、スタンダールの関心は不倫だけに向けられているわけではありません。人間の自己欺瞞を観察した驚異的な洞察力、歴史的感覚に注目。政治的な可能性として誕生したジュリアン・ソレルから人物造形の本質を学んでください。

『嘔吐』サルトル

20世紀フランス文学の金字塔、60年ぶりの完全新訳!
港町ブーヴィル。ロカンタンを突然襲う吐き気の意味とは……
一冊の日記に綴られた孤独な男のモノローグ。

出典:Amazon「嘔吐 新訳」

港町ブーヴィルに研究旅行から帰ってきた歴史学者アントワーヌ・ロカンタンは「吐き気」に悩まされることになるのだが……その理由とは? 『存在と無』を併読してください。

『失われた時を求めて』プルースト

人生の深淵、感性の極み…。20世紀文学の原点といえるこの物語は、“時”をめぐって織りなされた愛と記憶の集大成でもある。愛と嫉妬、憧れと幻滅、見栄と誇り、友情と裏切り…。私たちが持つひとつひとつの感情を逃さずにすべてを言葉に表現したプルースト。ときには迷路のように思えたこの物語を、プルースト文学の第一人者である鈴木道彦氏が明晰で平明な日本語訳で、プルーストの美の世界へと導きます。第53回読売文学賞受賞作。

出典:Amazon「失われた時を求めて 文庫版 全13巻完結セット (集英社文庫ヘリテージ)」

紅茶に浸したプチット・マドレーヌ……。感覚が記憶を呼び起こし、記憶が言葉を無限に紡ぐ。プルーストが到達した方法は、文学作品の中の時間と言語の関係を刷新しました。

『アデン・アラビア』ポール・ニザン

老いて堕落したヨーロッパにノンを突きつけ、灼熱の地アデンへ旅立った二十歳。憤怒と叛逆に彩られた若者の永遠のバイブルを、三島由紀夫賞作家による新訳で紹介(『アデン、アラビア』)。

出典:Amazon「アデン、アラビア/名誉の戦場(池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-10)」

「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」

普遍的な青年の怒りを体現した作品。ポール・ニザンが何に怒っているのか、言葉で説明することができなくてもいいから、肌で感じ取っていただきたい。河出書房新社の世界文学全集は『名誉の戦場』ジャン・ルオーを収録していてお買い得。

『大洪水』ル・クレジオ

生の中に遍在する死を逃れて錯乱と狂気のうちに太陽で眼を焼くに至る青年ベッソン(プロヴァンス語で双子の意)の13日間の物語。独特の詩的世界で2008年ノーベル文学賞を受賞した作家の長編第一作、待望の文庫化。

出典:Amazon「大洪水(河出文庫)」

「その日以来一切が腐敗し、わたしフランソワ・ベッソンはいたるところに死を見る」ことになるのだが、そのきっかけがサルトルの『嘔吐』に負けず劣らずといったところ。ル・クレジオの初期の問題意識が凝縮している代表作。

『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ

苦悩する恋人たち。不思議な三角関係。男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。鮮烈でエロチック…。プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。

出典:Amazon「存在の耐えられない軽さ(集英社文庫)」

プラハの春を背景にした愛と受難の物語。作家の哲学が露骨に顔を出していて「自分は哲学書を読んでいるのか?小説を読んでいるのか?」と読者が困惑する作品。人間は自己の選択を説明することができるのか、結果を引き受けなければならないのか。『存在と無』サルトルを併読。

『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』ゲーテ

舞台は、ゲーテが生きたのと同じ18世紀封建制下のドイツ。一女性との恋に破れ、演劇界に身を投じた主人公ヴィルヘルムは、そこで様々な人生の明暗を体験、運命の浮沈を味わう。文章、手法、構成のすべてにわたる完成度の高さに、ノヴァーリスが最大級の賛辞を捧げ、トーマス・マンが範としたドイツ教養小説の代表作。新訳。(全3冊)

出典:Amazon「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代〈上〉(岩波文庫)」

ビルドゥングス・ロマンの祖。通俗的な「自己啓発」から脱却して、本物の人間形成を描きたかったら『ヴィルヘルム・マイスター』は必読。

『魔の山』トーマス・マン

第一次大戦前、ハンブルク生れの青年ハンス・カストルプはスイス高原ダヴォスのサナトリウムで療養生活を送る。無垢な青年が、ロシア婦人ショーシャを愛し、理性と道徳に絶対の信頼を置く民主主義者セテムブリーニ、独裁によって神の国をうち樹てようとする虚無主義者ナフタ等と知り合い自己を形成してゆく過程を描き、“人間”と“人生”の真相を追究したドイツ教養小説の大作。

出典:Amazon「魔の山(上)(新潮文庫)」

ビルドゥングス・ロマンの傑作。民主主義思想が台頭した二十世紀初頭ヨーロッパの思想的混沌が魅力的な作品。ビルドゥングス・ロマンを書きたいと考えている方は、発展途上の青年ハンス・カストルプの精神的な冒険を参考にしてください。

『ブリキの太鼓』ギュンター・グラス

3歳の時から成長のとまった小男のオスカルの半生を太鼓にのせて語る、死者のためのレクイエム。猥雑、怪奇、偏執のイメージの奔流の中で悪のビートがなり響く。ノーベル文学賞受賞作家の出世作。

出典:Amazon「ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』全3巻セット(集英社文庫)」

3歳で成長をやめることにしたオスカル・マツェラートは、叫び声を挙げてガラスを粉々に砕くことができる。特殊な視点からナチスが台頭した時期の社会を観察することに成功した小説。

『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする……。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説。

出典:Amazon「車輪の下(新潮文庫)」

少年の感性が社会に押しつぶされていく過程を描写した作品。実は、小説を媒体にして、正しいことをまっすぐに表現することは至難の業。『車輪の下』を手本にして小説を書きたいなら、直球勝負の実力が問われるところ。

『変身』カフカ

ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。

出典:Amazon「変身(新潮文庫)」

変身譚の名作。「ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した」は文学の常識を塗り替えました。

『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー

物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。

出典:Amazon「カラマーゾフの兄弟〈上〉(新潮文庫)」

『カラマーゾフの兄弟』が展開する神と信仰の問題は神学上の問題に留まらず、人間の根本的な問題に直結しています。本作品には様々な側面があるため、数年毎に再読を繰り返してください。特に「大審問官」の場面は必読。

『戦争と平和』トルストイ

19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。

出典:Amazon「戦争と平和(一)(新潮文庫)」

『戦争と平和』に限らないけれども、群像小説に社会的な要素が織り込まれている点は忘れてはいけません。ナポレオン戦争の時代のロシア社会の描写から時代を描くことの本質を学んでください。

『巨匠とマルガリータ』ミハイル・ブルガーコフ

「それでは、どうしても悪魔は存在しないと言うのですか?」首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る。黄色い花を抱えた運命の女、ゴルゴタを焼く灼熱の太陽……春のモスクワを舞台にブルガーコフ(1891―1940)が描く、20世紀ロシア最大の奇想小説、物語のるつぼの底に待つのは何か?――「私につづけ、読者よ。」(全2冊)

出典:Amazon「巨匠とマルガリータ(上)(岩波文庫)」

悪魔たちがモスクワの街を大混乱に陥れるという奇想天外な小説。ファンタジックな設定から現実のロシア社会が浮上する。ちなみに、「原稿は燃えない」を無邪気に引用する批評家にはご注意を。

『桜の園』チェーホフ

急変してゆく現実を理解せず華やかな昔の夢におぼれたため、先祖代々の土地を手放さざるを得なくなった、夕映えのごとく消えゆく貴族階級の哀愁を描いて、演劇における新生面の頂点を示す「桜の園」、単調な田舎の生活の中でモスクワに行くことを唯一の夢とする三人姉妹が、仕事の悩みや不幸な恋愛などを乗り越え、真に生きることの意味を理解するまでの過程を描いた「三人姉妹」。

出典:Amazon「桜の園・三人姉妹(新潮文庫)」

喜劇と悲劇、哀愁とユーモアの中間地点を見事に捉えた作品。ちなみに、『桜の園』は太宰治が『斜陽』を執筆するきっかけになりました。『桜の園』にあり、『斜陽』にないものを考えてみてください。

『水滸伝』

中国武侠小説の最大傑作にして「中国四大奇書」の一つ。北宋末期の乱世を舞台に、好漢百八人が暴力・知力・胆力を発揮し、戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結。窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情…。善悪が渾然一体となる物語世界を、よみやすく、勢いのある文体で、完全新訳。(全5巻)。

出典:Amazon「水滸伝(一)(講談社学術文庫)」

『三国志演義』

二世紀末、後漢王朝が崩壊する。群雄割拠の時代、魏、蜀、呉は三つ巴の戦いに突入。「三国時代」である。千年の時を経て、膨大な「三国志」物語群、資料を整理・編纂し、『三国志演義』が成る。史実と虚構を巧緻に交錯させ、驚異の物語世界が現出する。第一巻は、黄巾の乱後の曹操、劉備、孫堅・孫策・孫権の転変、曹操の官渡の戦いでの勝利までを描く。

出典:Amazon「三国志演義(一)(講談社学術文庫)」

『西遊記』

七世紀の玄奘三蔵による仏教経典取得の旅行記『大唐西域記』から生まれ、その後民間で発達した説話を、明代になってまとめた中国四大奇書の一つ。

出典:Amazon「西遊記(10冊セット)(岩波文庫)」

中国文学の古典として『水滸伝』『三国志演義』『西遊記』は押さえておきたいところ。通俗小説の側面があり、単純に娯楽として面白いです。後世の作家たちに無数のインスピレーションを与えた作品として、時々、娯楽的な古典作品にも触れてください。

『阿Q正伝』魯迅

魯迅が中国社会の救い難い病根と感じたもの、それは儒教を媒介とする封建社会であった。狂人の異常心理を通してその力を描く「狂人日記」。阿Qはその病根を作りまたその中で殺される人間である。こうしたやりきれない暗さの自覚から中国の新しい歩みは始まった。

出典:Amazon「阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊)(岩波文庫)」

魯迅が告発した「無自覚」は過去のものではありません。現代社会で「革命」を描きたかったら、『阿Q正伝』はヒントになるはず。

『暗夜』残雪

世界で称賛されるアジアの二人の作家の代表作。夢の論理に満ちた奇想天外な物語を紡ぎだす、現代中国屈指の語り手による、初訳を含むベスト作品集と、戦争に引き裂かれた男女の悲恋をヴェトナム側から描いた話題作。

出典:Amazon「暗夜/戦争の悲しみ(池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-6)」

学生時代に中国出身の友達の前で「残雪」の名前を口にしたところ、「ああ、残雪……政府に……いや、なんでもない」と彼は言葉を濁らせました。悲惨な政治的現実から誕生した幻想物語は奇妙に現実味を帯びています。

『神曲』ダンテ

百科事典的な知識の集成を物語に織り込んだ、不滅の古典。慈愛に満ちた寿岳訳に、ウイリアム・ブレイクの挿絵89枚を収める。脚注や解説、エッセイも充実 。
【第1巻】 1300年の聖木曜日に罪を寓意する暗い森に迷い込んだダンテ。大詩人ウェルギリウスに導かれ、地獄の亡者たちの間を巡る。(解説・堀田善衞)
【第2巻】 煉獄山絶壁の水際にたどり着いたウェルギリウスとダンテは、七つの大罪が浄められる第一冠から第七冠までを登り詰める。(解説・中沢新一)
【第3巻】 ベアトリーチェが案内する天国の旅。最後の至高天に至ったダンテのために、聖ベルナルドがマリアへ祈りを捧げてくれる。(解説・小川国夫)

出典:Amazon「神曲 文庫版 全3巻完結セット(集英社文庫ヘリテージ)」

全面的にダンテの想像力の産物というわけではないけれども、地獄、煉獄、天国の世界観の強度は驚嘆に値します。ちなみに、河出文庫の翻訳は鬼の難易度であるため、挑戦する方は注意してください。

『モンテ・フェルモの丘の家』ナタリア・ギンズブルグ

マルゲリーテの館はモンテ・フェルモにある。友人たちはこの館がモンテ・フェルモ(不動の山)の名の如く、いつまでも存在すると信じていた。何が起こっても〈ここ〉さえあれば…。60年代から70年代にかけてそれぞれが謳歌した自由。そのつけを、今、砂を噛む思いで支払っている主人公たち。手紙形式で登場者の心を表現し切った話題の小説を名手・須賀敦子のすばらしい訳で。

出典:Amazon「モンテ・フェルモの丘の家(ちくま文庫)」

書簡体小説。手紙のやりとりはコミュニケーションの不安定を明らかにしていきます。モンテ・フェルモと手紙、場所とコミュニケーションの対称性に注目。

『ドン・キホーテ』セルバンテス

世の不正をただすべく冒険の旅にでた主従がかわす愉快な会話。次々と現れる老若男女さまざまな登場人物の雄弁多弁。原文がもつ魅力たっぷりの語り口を見事にうつした新訳によって、おなじみセルバンテスの名作がここによみがえる。美装ケース入。

出典:Amazon「ドン・キホーテ 全6冊(岩波文庫)」

元祖・近代小説。騎士道物語を読みふけり、自らを遍歴の騎士と勘違いした狂気の男、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ。小説とは、騎士道物語ではなく『ドン・キホーテ』を意味する、ということを学んでください。

『千夜一夜物語』

めくるめく官能と陶酔に彩られた絢爛たる世界。世界最大の奇書「千夜一夜物語」に鬼才バートン卿が渾身の名訳をほどこした魅惑の書。古沢岩美画伯の甘美な挿画を付す。

出典:Amazon「千夜一夜物語(全11巻セット)バートン版(ちくま文庫)」

イスラム世界の説話集。説話物語は世界共通の要素を持ちながら、同時に地域独特の雰囲気を持っているからおもしろい。イスラムの魅惑的な世界を堪能してください。

『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア=マルケス

蜃気楼の村マコンド。その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の、一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、絶望と野望、苦悶と悦楽、現実と幻想、死と生、すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら…。20世紀が生んだ、物語の豊潤な奇蹟。

出典:Amazon「百年の孤独(Obra de Garc´ia M´arquez)」

「マジックリアリズムだよね」と理解したつもりになってはいけません。マジックリアリズムの本質は幻想ではなく、むしろ、過酷な現実。

『老いぼれグリンゴ』カルロス・フエンテス

革命騒ぎの最中、グリンゴ爺さんは死に方を求めて、ハリエットは家庭教師としてメキシコにやってきた。ふたりが出会うのは革命派の若き将軍トマス・アローヨと彼につき従う丸顔の女。メキシコ革命の戦塵のなかに消息を絶った,『悪魔の辞典』の作者アンブローズ・ビアスの最期の謎を、アメリカ人女性と革命軍士官の愛憎劇をおり混ぜながら描く。メキシコの作家フエンテスのアメリカ批判の書。

出典:Amazon「老いぼれグリンゴ(ラテンアメリカの文学)(集英社文庫)」

登場人物が形成する三角形が印象的な作品。ハリエット曰く「古典を読むのに遅すぎるなんてことはありません」。

おわりに

古典的名著は出版社が積極的に電子書籍の刊行を始めています。本記事で紹介した作品も半数以上は電子書籍で読むことができますね。今後も電子書籍のタイトルはどんどん追加されていき、おそらく紙媒体と電子書籍の二刀流が読書家のスタンダードになっていきます。

まだ電子書籍リーダーを持っていない方は、Amazonが販売している電子書籍リーダー「Kindle」がおすすめです。持ち運びに便利なだけではなく読書のモチベーションアップに効果があり、読書量が爆発的に伸びますよ。詳細は下記の記事で解説しています。

Kindleを持っている方はAmazonの会員制プログラム「Amazon Prime」に含まれる「Prime Reading」、または「Kindle Unlimited」を活用して対象タイトルの電子書籍を無制限で楽しむことができます。「Amazon Prime」と「Kindle Unlimited」の詳細は下記の記事で解説しています。

タイトルとURLをコピーしました