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【Kindle】「位置No.」の仕組みを徹底解明!

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Kindleは「ページ数」を表示できないのかな?

Kindleの「位置No.」とは何かしら?

結論から申し上げるなら、Kindleには基本的に「ページ数」の概念がありません。代わりに「位置No.」を利用して本の位置を表現することができます。

本記事では、Amazonの電子書籍リーダーKindleの「位置No.」の解説をしています。

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「リフロー型」と「固定レイアウト型」

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電子書籍のフォーマットには「リフロー型」と「固定レイアウト型」の二種類が存在します。

リフロー型」は、「フォントの設定」「行間」「余白」「文字の方向」を変更することが可能です。電子書籍は、パソコン、スマートフォン、タブレット、電子書籍リーダーなど、さまざまなデバイスから閲覧することがあるため、画面のサイズに応じてコンテンツを自動修正する必要があるからです。

固定レイアウト型」は「リフロー型」のようにコンテンツの設定を変更することが不可能であり、コンテンツを拡大した場合はその部分がそのまま拡大されることになります。雑誌・漫画などイラストを掲載している場合には「固定レイアウト型」になります。

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「位置No.」とは?

パソコンのKindleアプリでは画面下部に「位置No.」が表示されている

リフロー型」の電子書籍は「フォントサイズ」「行間」「余白」の変更ができるため、紙媒体の書籍のように「ページ数」の概念がありません。個人の設定次第では、ひとつの画面に収められる文字数が異なるからですね。そのかわりに「位置No.」を利用して本の位置を特定することができます。

位置No.」とは「本文の各行に割り振られた番号」です。ページの設定にかかわらず、「」(後述:「機械的に区切られている箇所」の意)の数は絶対に変わらないため、「位置No.」を参照して位置を特定することができます。Kindle端末の「位置No.」は画面の中の一番最初の「位置No.」を表示しています。例えば「位置No.10」と表示されていたら、「位置No.10」の「行」から開始している画面ですね。

固定レイアウト型」の電子書籍では、「位置No.」は基本的には紙媒体の本と同じように各ページに割り振られています。

「位置No.」は機械的に割り振られている

位置No.」とは「本文の各行に割り振られた番号」と説明しました。結論から申し上げるなら、Kindleの「」とは「句点で区切られた箇所」ではなく、「機械的に区切られている箇所」を意味します。

青空文庫から『吾輩は猫である』夏目漱石を引用して、三種類の仮説を順番に検証しました。仮説Ⅰ・Ⅱは明らかに間違っているため、お急ぎの方は仮説Ⅲを読んでください。

仮説Ⅰ:各行自体に「位置No.」が設定されている。

 吾輩は猫である。(⇨位置No.10)名前はまだ無い。(⇨位置No.11
 どこで生れたかとんと見当がつかぬ。(⇨位置No.12)何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。(⇨位置No.13)吾輩はここで始めて人間というものを見た。(⇨位置No.14)しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。(⇨位置No.15

最初は、各行自体に「位置No.」が割り振られているのではないかと推測しました。こちらのイメージですね。

ところが、「吾輩は猫である。」の箇所を引用した場合、「位置No.10-11」と表示されます。つまり、「吾輩は猫である。」の部分は二箇所の「位置No.」にまたがっているわけです。仮説Ⅰは間違っていました。

仮説Ⅱ:各行の合間に「位置No.」が設定されている。

位置No.10] 吾輩は猫である。[位置No.11]名前はまだ無い。[空白の位置No.]
 どこで生れたかとんと見当がつかぬ。[位置No.12]何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。[位置No.13]吾輩はここで始めて人間というものを見た。[位置No.14]しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。[位置No.15]

次に、各行の合間に「位置No.」が設定されているのではないか、と推測しました。こちらのイメージですね。

例えば、「吾輩は猫である。」の箇所を引用した場合、「位置No.10-11」と表示されます。「名前はまだ無い。」の箇所を引用した場合、「位置No.11」と表示されます。最初の段落が終了して、「どこで生れたか…」は「位置No.11-12」、「何でも薄暗い…」は「位置No.12-13」です。

「名前はまだ無い。」が「位置No.11」の単独表示、かつ、段落の最後であるため、段落の最後だけは「空白の位置No.」として処理されるのではないか、と推測しました。今のところ、辻褄が合っていますよね。ところが……

次の「吾輩はここで…」は段落の途中であるにもかかわらず、「位置No.13」の単独表示です。さらに「しかもあとで聞くと… 」は「位置No.13-14」です。めちゃくちゃですね。仮説Ⅱも間違っています。

仮説Ⅲ:意味上のまとまりではなく、機械的に「位置No.」が割り振られている。

 吾輩(⇨位置No.10)は猫である。名前はまだ無い。
 どこで生れたかとんと見当(⇨位置No.11)がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶してい(⇨位置No.12)る。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪(⇨位置No.13)な種族であったそうだ。

それなら、人間が識別できる意味上のまとまりではなく、機械的に「位置No.」が割り振られているのではないか、と推測しました。

適当に区切りながら「位置No.」を確認したところ、「位置No.」はこのように割り振られていました。仮説Ⅱの疑問点、「名前はまだ無い。」の「位置No.11」、「吾輩はここで…」の「位置No.13」の単独表示の謎が解けました。仮説Ⅲが正しいです。

Kindle本の文章を引用したとき、「吾輩 は 猫 で ある。 名前 は まだ 無い。」と半角スペースで区切られていたことがヒントになりました。おそらく、Amazonのツールは、文章を機械的に品詞分解してから、適当な箇所で「位置No.」を割り振っている可能性が高いです。文字数も品詞の数もばらつきがあるため、アルゴリズムはよくわかりません。キロバイトの情報量で区切っているのかもしれません。

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まとめ

  • 電子書籍の閲覧フォーマットには「リフロー型」「固定レイアウト型」の二種類が存在する。
  • Kindleは基本的に「ページ数」には対応していない。
  • Kindleでは「位置No.」を利用して本の位置を特定する。
  • 位置No.」は機械的に割り振られている。

おそらく、「位置No.」が「句点で区切られた箇所」に割り振られていない理由はイレギュラーに対応できないからですね。

例えば、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』第十八挿話「ペネロペイア」では、24000語以上のモリーの独白に句読点がひとつもないから「位置No.」で区切ることができません。逆に、明治初期の日本文学では句点が頻繁に用いられているため、「位置No.」の数が過剰になってしまいます。

読者には不便に感じられるかもしれませんが、「位置No.」が機械的に割り振られていることによって、問題が発生しないわけですね。

ちなみに、Kindleでは「位置No.」を、以下の表示に順番に切り替えることができます。

  • 本のページ番号(対応書籍のみ)
  • 章を読み終えるまで
  • 本を読み終えるまで
  • 本の位置No.
  • なし

表示時間が正確ではないため、読書の進捗状況を確認したいだけなら、画面右下の「パーセント表示」を目安として考えたほうがいいかもしれません。

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