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『赤と黒』スタンダールの文庫本は岩波文庫?新潮文庫?

アイキャッチ画像 外国文学

本記事では、『赤と黒』スタンダールの読書を考えている方に、簡単なあらすじ、必要な予備知識、文庫本、映画化作品の紹介をしています。

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あらすじ

ナポレオン没落後のフランス。ヴェリエールの製板所の息子、ジュリアン・ソレルはナボレオンを崇拝している。ジュリアンは、武勲による立身出世を目指していたが、王政復古の世の中となったため、聖職者として出世するために、家の仕事の合間に勉強をしている。ある日、ジュリアンは、レナール町長宅の家庭教師に雇われることになる。ジュリアンは、レナール夫人を誘惑して、出世の足がかりにする。

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『赤と黒』を読むために必要な予備知識

『赤と黒』の舞台は1820年代のフランス。「ナポレオン没落後~七月革命」の流れは最低限把握しておきましょう。

ナポレオン

フランス革命(1789-99年の時代に戦争で活躍したナポレオンは、1799年、ブリュメール18日のクーデターによって統領政府を建て、ヨーロッパの征服戦争に乗り出しました。しかし、最終的には、1812年のモスクワ遠征に失敗して、ナポレオンは失脚します。

ナポレオンに代わって、ルイ18世が即位して(ブルボン朝の復活)、復古王政の時代になりました。おかげで、『赤と黒』の主人公ジュリアン・ソレルは軍人として出世することができなくなってしまうわけですね。

しかし、ルイ18世の次に即位したシャルル10世は、極端な保守的思想の持ち主で貴族勢力を優遇しました。そのため、ブルジョワジーの不満を招いてしまい、1830年に七月革命が勃発しました。

翻訳者・編集者は読者が基本的な歴史的背景を理解している前提で脚注を作成しているため、高校世界史くらいの知識は覚えておきましょう。逆に、高校世界史でカバーしていない用語は脚注で説明されているから安心してください。

世界史の知識は海外文学を楽しむために必須です。この機会に参考書をAmazonでポチって、読書家としてレベルを上げていきましょう。私のオススメは『ナビゲーター世界史B』(山川出版社)。日常的な言葉で基本的な用語から丁寧に説明しているため、初学者に最適です。

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『赤と黒』の文庫本

『赤と黒』文庫本で読むなら、岩波文庫新潮文庫光文社古典新訳文庫の3択(実質、岩波文庫と新潮文庫の2択)。

『赤と黒』スタンダール 上下 桑原武夫・生島遼一訳(岩波文庫、1958年)

  • 正統派の読書家におすすめ。
  • 伝統的な翻訳。
  • 訳注が豊富。

『赤と黒』スタンダール 上下 小林正訳(新潮文庫、1957年)

  • 現代的な翻訳。
  • 文字が大きいから、読みやすい。
  • 下巻の巻末に「解説」を掲載している。

『赤と黒』スタンダール 上下 野崎歓訳(光文社古典新訳文庫、2007年)

誤訳論争を巻き起こした翻訳。詳しくは下記のリンクを参照してください。

『赤と黒』翻訳論争

光文社古典新訳文庫を擁護する意見もあるかもしれませんが、個人的には避けたほうが無難だと思います。

『赤と黒』の映画化作品

  • フランス映画(1954年)
  • 監督:クロード・オータン=ララ
  • 出演:ジェラール・フィリップ(ジュリアン・ソレル)、ダニエル・ダリュー(レナール夫人)、アントネッラ・ルアルディ(マチルド)

フランスの国民的美青年、ジェラール・フィリップの演技が見所です。

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世界文学の読書案内は『世界文学名作選50 聖書からポストモダニズムまで』をお読みください。

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