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【ノーベル文学賞】2018年オルガ・トカルチュク、2019年ペーター・ハントケの日本語訳作品の一覧

ストックホルム・コンサートホール 読書案内

2019年10月10日、スウェーデン・アカデミーは2018・19年のノーベル文学賞の受賞者二名を同時に発表(2018年はセクハラ問題による混乱のため発表が延期になりました)。2018年はポーランドのオルガ・トカルチュク、2019年はオーストリアのペーター・ハントケが受賞しました。

本記事では、オルガ・トカルチュク、ペーター・ハントケの日本語訳作品の一覧を掲載しています。

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オルガ・トカルチュクの日本語訳作品

『昼の家、夜の家』小椋彩訳(白水社、2010年)

チェコとの国境地帯にある小さな町ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手の紡ぐ夢、記憶、逸話、伝説……国境の揺れ動いてきた土地の記憶を伝える、新世代のポーランド人作家による傑作長編。

Amazon 昼の家、夜の家 (エクス・リブリス) 「内容紹介」

《物語る土地の記憶》
歴史上、ポーランドは国境線が不安定に揺れ動いてきた国である。現在はロシア、ドイツ、チェコなどと接しているが、国境近くの町や村は、過去のある時点ではまったく別の名前で呼ばれていたのだ。
本作の舞台は、ポーランドとチェコの国境地帯にある小さな町ノヴァ・ルダ。かつてはドイツ領でノイロードと呼ばれたこの土地に夫と移り住んだ語り手は、隣人たちとの交際を通じてその地方の来歴に触れる。しばしば形而上的な空想にふけりながら、日々の覚書、回想、夢、会話、占い、聖人伝、宇宙天体論、料理のレシピなどの数々が綴られていく。
「フラムリナ、あるいは野生のエノキタケ」ご近所の一人は、キノコの季節になるときまって家を訪ねてくる。アウシュヴィッツ(オシフェンチム)で買った食用油の話と、エノキタケのコロッケの作り方が披露される。
「ペーター・ディーター」ドイツ人ペーターは、生まれ育った家を見るため、妻と国境を越える。登山の途中、心臓発作を起こして息絶えた彼の片足はチェコ側に、もう片方の足はポーランド側にあった。
……これら111もの挿話によって、ある土地をめぐる一つの幻想的な物語世界が立ち上がる。現代ポーランド文学の旗手による傑作長編。

Amazon 昼の家、夜の家 (エクス・リブリス) 「出版社からのコメント」

『逃亡派』小椋彩訳(白水社、2014年)

前作『昼の家、夜の家』が日本でも好評を得たポーランドの人気作家による新たな代表作。現代の〈紀行文学〉として本国で高く評価され、2008年、ポーランドでもっとも権威ある文学賞《ニケ賞》を受賞した。
本書には、形態も目的地もさまざまな「旅」が登場し、架空の、あるいは歴史への旅に読者を誘う。タイトルの「逃亡派」とは、ロシア正教のあるセクト、もしくはその信者を指す。本書の執筆中、モスクワ旅行の機会を得た作家は、同行した宗教学者の話からこのセクトの存在を知る。放浪を唯一の正しい生き方とする彼らの教えに共鳴し、これこそが作品のコンセプトを象徴すると考えた彼女は、すぐにタイトルに決めたという。
クロアチアへ家族旅行に出かけるが、妻子が失踪してしまうポーランド人男性。アキレス腱の発見者である17世紀の解剖学者の生涯。弟の心臓を祖国ポーランドに葬るため、パリから馬車で運んでいくショパンの姉ルドヴィカの物語……エッセイ風の一人称の語りと交じり合うようにして、時代も人物もさまざまな三人称の物語が、断片的に、あるいは交互に綴られていく。詩的イメージに満ちためくるめくエピソードの連鎖に、読者はまったく新しい「旅」を体験するだろう。

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ペーター・ハントケの日本語訳作品

『不安:ペナルティキックを受けるゴールキーパーの』羽白幸雄訳(三修社、1971年)【小説】

デビュー以来ほぼ年に1作のペースで話題作を発表しており、その活動分野は小説、戯曲、詩から放送劇、フランス文学の翻訳まで幅広い。孤児が言葉を知ることによって社会にとらわれていく様を幾つもの断章を用いて描いた戯曲『カスパー』(1967年)や、殺人者が次第に言葉や社会とのつながりを失っていく小説『ペナルティキックを受けるゴールキーパーの不安』(1970年)など、当初は社会に溶け込めない個人を主題とした実験的なものが多かったが、70年代から80年代から次第に肯定的、総合的な作風へ移行して行き、前年の母親の自殺を扱った『幸せではないが、もういい』(1972年)や、『ゆるやかな帰郷』(1979年)、母方の祖父の故郷スロヴェニアを旅する『反復』(1986年)といった自伝的な作品も手がけるようになった。またヴィム・ヴェンダースと組んでの映画製作が知られており、自作が原作の『ゴールキーパーの不安』(映画は1971年)『まわり道』(同1974年)や『ベルリン・天使の詩』で脚本を書いている。

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『カスパー』竜田八百訳(劇書房、1984年)【戯曲】

『左利きの女』池田香代子訳(同学社、1989年)【小説】

面白く軽妙な短篇を中心に注目の第三弾。「私を独りにして」ある日突然妻が言う。うろたえる夫。作品はさながら「孤独の実験室」。映像のように流れる言葉が現代の孤独の諸相を洗いだす。

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『反復』阿部卓也訳(同学社、1995年)【小説】

ケルンテン(オーストリア)からスロヴェニア(旧ユーゴ)へ。フィリップ・コバルが大戦中に行方不明になった兄の足跡を反復する旅に出たのは二十歳の時。25年後、彼はこの旅を語る言葉を見いだす。

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『空爆下のユーゴスラビアで』元吉瑞枝訳(同学社、2001年)【手記】

いま、新たに問う。対ユーゴ空爆の意味を。詩人の言葉はメディアの言葉を超えられるか。戦禍の下にあったユーゴスラビアでの2回の滞在について書き留めた手記。

Amazon 空爆下のユーゴスラビアで―涙の下から問いかける (『新しいドイツの文学』シリーズ) 「商品の説明」

『幸せではないが、もういい』元吉瑞枝訳(同学社、2002年)【小説】

51歳で自殺した母。事実を前に言葉は「闇の中へ失墜する」事実と言葉をめぐる闘いの記録。ハントケ初期の代表作。

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『こどもの物語』阿部卓也訳(同学社、2004年)【小説】

著者ハントケのきわめて自伝的要素の強い作品であり、1969年に生まれた娘との、以後ほぼ10年間に重なりあう、「こども」と「大人」の物語。

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『私たちがたがいになにも知らなかった時』鈴木仁子訳(論創社、2006年)【戯曲】

『ドン・フアン(本人が語る)』阿部卓也・宗宮朋子訳(三修社、2011年)【小説】

〜 終わりのない旅。「決定版にして真実」のドン・フアン物語 〜
『ベルリン・天使の詩』の脚本でも知られるドイツ語文学界の重鎮、ペーター・ハントケの最新小説を邦訳。
物語の舞台は、5月の、パリ近郊のポール・ロワイヤル・デ・シャンの庭。そこで宿屋を営む「私」によって語られる、7日間に渡って繰り広げられるドン・フアンと女たちの物語。

Amazon ドン・フアン(本人が語る) 「内容紹介」

『アランフエスの麗しき日々』阿部卓也訳(論創社、2014年)【戯曲】

そしてふたたび夏、麗しい夏の一日。ひと組の男女が織りなす言葉のダンス。追憶、諍い、嘆息、夏の風の中の樹々のざわめき―現代欧州文学を代表する知性による、静謐な二人芝居。2014年国際イプセン賞受賞作家が描きだす言葉にされぬものたちの声。

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